皆さんこんにちはケーエーです。
私はアメリカでアスレチックトレーナー(Athletic Trainer)という仕事をしておりスポーツチームに就いて働いています。
日本では鍼灸師や柔道整体師と比べると馴染みの薄い職業だとは思いますが、アメリカでは医療従事者として認められており、国家試験もあります。
主な仕事としては、スポーツ現場で怪我が起きた際に、ドクターに見せたほうが良いのか?それとも自分たちで解決できる怪我なのか?もしくはX線やMRIが必要なのか?
それらを判断して、適切な処理を行い、もし選手に手術が必要な場合は、手術をするドクターと密に連絡を取り、術後のリハビリも請け負うお仕事です。
整形外科のお医者さんと関わる機会がとても多いです。
何が言いたいかというと一応アメリカで医療に関わる職業についているということです(笑)かなりマイナーではありますが(;・∀・)
そんな私がある日ふと、改ざんがほぼ不可能なブロックチェーンと患者のカルテの管理など、患者の個人情報を取り扱う医療という世界は非常に相性がいいのではないかと思いました。
それが去年の11月頃の話です。
そこから医療関係の仮想通貨(ブロックチェーン)のプロジェクトを探すリサーチを始めました。
探してみると色々な医療関係のICOや仮想通貨プロジェクトが見つかるのですが、どれもまだ構想だけ、もしくはこれからICOを始めるというものばかりで、実際に上場している医療系の仮想通貨はほとんどありませんでした。
その中で目に留まったのが、Dentacoin(デンタコイン/DCN)です!
名前を見てもらえればわかると思いますが歯科医(Dental)と通貨(Coin)の造語です。
歯科医療は医療ではないと言われてしまえば、それまでですが(;’∀’)
以前歯科医の方と話す機会がありその時に、彼ら彼女らから医療に携わるものとしてのプライドを強く感じました。
アスレチックトレーナーという世間的にはマイナーであまり目立たない医療従事者である自分が惹かれる何かを感じたのを覚えています。
今日はこれから増えていくであろうヘルスケアと仮想通貨のパイオニアになるかもしれないDentacoin(デンタコイン)について皆さんにご紹介していきます!
目次
Dentacoin(デンタコイン・DCN)とは?
デンタコインは イーサリアムベースのスマートコントラクトプラットフォームで世界の歯科医療の向上と歯科医療にかかる患者のコスト削減を目指しています。
世界初の歯科医療業界ブロックチェーンです。
2017年8月にプレセールが行われ、ICOが同年10月に実施されました。
Dentacoinの存在に早くから気づいていた日本人
ケーエーがデンタコインの存在に気づいたのは2017年の11月ですが、その3か月前のプレセールの時点でこの通貨に目を付けていた日本人の方がいました。それがこの方↓
からんころんさん

からんころんさんもデンタコインについてまとめています。http://www.workinvest-inbest.com/entry/2017/08/02/000000
からんころんさんのデンタコインのブログがとても分かりやすかったので、所々ブログの引用も使わせてもらっています。
Dentacoin (デンタコイン) の特徴

一番の特徴はデンタコインで歯科医療の支払いができます。
デンタコインは仮想通貨取引所でも買うことができますが、そのほかにもデンタコインのプラットフォーム上で自分が受けた歯科医療のレビューを書くと、その報酬としてDentacoin(DCN)が配当されます。
このレビューにはTrusted ReviewsとStandard Reviewsという2つのシステムに分かれています。
- スタンダードレビュアー:誰でも自由にレビュー欄に書き込めることが可能。その歯科医の治療を受けた友達の話など、他人から聞いた情報やうわさも書きこめます。
- Trustedレビュアー:実際にレビューする歯科医で治療を受けた人のみ書き込むことが可能。つまり実際に治療を受けた患者がレビューをするので、スタンダードよりも信頼度が高い。
Trustedレビュアーは歯科医と協力して、治療ごとに歯科医のオフィスからフィードバックフォームを受け取りそれに治療のレビューを書き込みます。さらにTrustedレビュアーはレビューの対価として、スタンダードレビュアーより多くのデンタコインが報酬として支払われます。
もちろん、このレビューはブロックチェーン上に書かれているので改ざんは不可能です。
歯医者さんはこのレビューから治療や自分の歯科医院のフィードバックを受け取れるわけです。
患者さんは報酬としてうけとったデンタコインを次の治療費に充てることができます。
その他の特徴
歯科保険や患者のヘルスケアデーターベースもブロックチェーンプラットフォーム上で管理することができます。
このブロックチェーン技術により患者の個人情報や治療履歴などプライバシーにかかわる内容も安全に保護され、なおかつ更新も可能であり、歯科医師または患者が特定の許可得たときのみにアクセスが可能なので、患者は安心して歯科治療を受けることができます。
デンタコインにより歯科医師と患者のコミュニティーが形成されるため、歯科医師側は患者からのレビューを受けるだけでなく、デンタコインのブロックチェーンプラットフォーム上で患者にアンケートを採ることもできます。
患者はこのアンケートに答えた場合も報酬としてデンタコインがもらえる仕組みです。
またブロックチェーンプラットフォーム上で歯科医療製品や歯科医療機器の取引が可能であり、歯科医師、患者、製造業者を直接つなぐことができるので、サプライチェーンが簡略化され、国際的な取引も簡単に行うことができます。
Dentacoin (デンタコイン) が普及する可能性について
初めデンタコインのWhite Paperを読んだときに思ったことは、
あれ?これ医師側にメリットある??(;´Д`)
医師側はデンタコインを換金しなければならないので、価格が安定していなければ、日によって換金の価値が変わってしまいます。
あえてメリットがあるとすれば、患者がいいレビューを書いてくれることを願うぐらい(笑)強制的にいいレビューを書かせることはできないし💦
患者さん側にはかなりメリットがあります。デンタコインを集めまくれば、タダで歯科治療を受けれる可能性もあるので(;^ω^)
からんころんさんもおっしゃっていますが、歯科医師側がデンタコインを受け付けなければ、大きく発展することはないように感じます。
医師が本プロジェクトに前向きとなるには数々の障壁がありそうです。
- 患者レビューや調査が歯科医師の役に立つか
- 規制当局がこのプロジェクトに賛同するか
- 歯科医師会がこのプロジェクトに賛同するか
トークンで治療費が支払われるのだとすると、歯科医師は生活のためにトークンを換金する必要がありますが、このトークンの価値が変動してしまうとすると、得するときもあれば損するときも出てきてしまいます。
ある種、治療費そのものが金融証券のようになってしまいます。
これを規制当局や歯科医師会が受け入れるのか、きわめて不透明です。
なので、規制当局や歯科医師会が弱い(制度や組織がない)国であれば受け入れられる可能性がある、といったところでしょうか(日本は難しそう)
出典:からんころんさんブログ
ちなみに現在Dentacoinを受け付けている歯科医はこのようになっています↓

世界で39の歯科医院でデンタコインを受け付けています(2018年8月現在)。
国別でみると、アメリカで合計21、特にニューヨークのあたりで18とデンタコインで治療を受けれる歯科医が多いです。
初めはデンタコインの医師側のメリットや普及に疑問を持っていた私ですが、アメリカでデンタコインを受け入れている歯科医院が多いのを知り, 考え方が少し変わりました。
なぜアメリカでデンタコインを受け入れる歯科医が多いのか?ケーエーの考察

ここからはケーエーの個人的考察ですが、アメリカでデンタコインが受け入れられている特徴の一つにアメリカの歯科医療の値段の高さがあると思います。
みなさんも噂などで聞いたことあるかもしれませんが、アメリカの歯科医療はとても高いです。歯科保険を持っていても高いです。
歯科保健の種類もよりますが、ケーエーが昔入っていたプランは年間360ドル(日本円で約4万円)で年に2回、歯のクリーニングが受けられるといものです。
たしか虫歯の場合は何回まで治療費カバーとか、治療費の何割は負担とかだったような気がします。
ちなみにこれ歯科医のみの保険料です(;´Д`)
健康保険はこれとは別です。
かなり高かったので、もう歯科医の保険は入っていません。
その代わりアメリカの歯科医は新規の患者さん獲得のためクリーニングスペシャルのような新規ユーザー限定の特別プランを用意してくれているところが多いです。
年に一回そのキャンペーンをやっている歯医者さんに行きクリーニングしてもらい、次の年にはまた別のキャンペーンをやっている歯医者さんでキレイにしてもらうというイナゴ作戦をとっていますw
ちなみにこのキャンペーンの相場は大体120ドルから200ドルです。(日本円で1万5000円から2万2000円)
前に日本で歯のクリーニングをしたときは1500円ほどで済んだので、約10倍ぐらい違いますΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
なので歯科保健なしでアメリカで虫歯を治そうものなら、冗談抜きで日本円で総額100万円近くいきます。
日本に帰る飛行機代を払ってでも、日本で治したほうが安いレベルです(笑)
話が少しそれましたが、何を言いたいのかというと、もしデンタコインで歯科医療の決済を可能にすれば、歯科医側にとっても歯科医保険のない新規の患者さんも呼び込めるチャンスがあるということです。
からんころんさんがおっしゃる通り規制が緩かったり、歯科医師会の力が弱い国はもちろんですが、
アメリカのような歯科医療費が法外的に高い国でもデンタコインが受け入れられる可能性が高いのではないかと思っています。
もしアメリカでデンタコインが普及すれば、世界的に広まるのは時間の問題の気もします!
Dentacoinの値動き

上のチャートは2018年に入ってからの値動きです。
1月の最高値の時は時価総額で20位台にいましたが、1月に最高値を記録してから緩やかに落ちてきています。
正直そこまで急に上がる期待はしていません。まだDentacoinで決済を受け付けている歯科医も少ないですし、しばらく時間はかかると思います。
ただ試みは面白いですし、需要もあると思っているので、じっくり見守りたいと思っています。
Dentacoin (デンタコイン) のケーエーの考察

デンタコインは世界で使われるようになるか?またデンタコインの値段は上がるのか?正直わかりません(;^ω^)
ただ私が評価している点をここでまとめたいと思います。
- 使い道がハッキリしている
- 毎週ブログで現在の開発状況を報告
- ロードマップの予定を前倒ししてアプリやレビュープラットフォームをリリース
デンタコインはその名の通り、Dental(歯科医療)に使われるコインです。
そして使われるコミュニティーも歯科医の中でのみと極めて狭く、用途がハッキリと決まっています。
世の中にたくさんの仮想通貨がありますが、そのほとんどが使い方がハッキリしなかったり、マネーロータリングに使われる危険性など危惧される通貨が多い中、これほど使い道が定められていて、わかりやすい通貨は他にないと思います。
個人的にはデンタコインは仮想通貨というよりは「ポイントカード」や航空会社の「マイレージプログラム」のような扱いになるのではないかと思っています。
これらは一定のポイントをためるとそのポイントで買い物ができたり、飛行機の航空券を手に入れることができます。
それの歯科医医療版と考えれば、わかりやすいのではないでしょうか。
さらに開発状況をTwitter などで伝える仮想通貨の開発陣が多いのか、わざわざブログに書き、しかもそれを毎週行っている。
言い換えれば毎週なにかしらのアップデートや開発の進展があるということなので、とても好感が持てます。
そしてこのように毎週のように進展があるので、アプリやプラットフォームのアップデートを予定よりも早くリリースできるのだと思います。
仮想通貨界隈では、基本的に予定よりもリリースやアップデートが遅れる傾向があるように思います。
良くても計画通りです。
そのような界隈で予定よりも前倒しで開発が進んでいるプロジェクトというのは少ないと思います。
以上の点を踏まえても、将来的には世界的に使われる可能性があるのではないかと思っています。
ただそれが価格に反映されるかというのはまた別の話ですが( ̄▽ ̄;)
投資は自己責任でお願いします。
Dentacoin(デンタコイン)が買える取引所
デンタコインは以前に紹介した取引所Coin Exchange (コインエクスチェンジ)で買うことができます。口座開設のやり方はコチラ↓
日本にある同じ読み方をするQUOINEX(コインエクスチェンジ)とビットコインキャッシュ基軸取引所CoinEX(コインエクスチェンジ)とは別物なのでご注意ください。
まとめ
ここでデンタコインの重要なところだけまとめてみたいと思います。
時間のない方はここだけ読んでもらっても十分だと思います。
- イーサリアムベースのスマートコントラクトプラットフォーム
- 歯科医療向上、歯科医療費削減、患者重視のプロジェクト
- レビューやアンケートに参加してその報酬にデンタコインがもらえる
- 貰ったデンタコインは次回の治療の支払いに使える
- 歯科医側はデンタコインで歯科医療器具を買うこともできる
- 現在世界で23の歯科医院、アメリカだけでも11の歯科医院でデンタコインで支払いが可能
- 規制当局や歯科医師会の力が弱い、また歯科治療費が法外に高い国で広まる可能性あり
- 開発は順調だがまだあまり価格に反映されていない(3月4日現在 1 DCN 0.0006ドル)
- 使用用途はハッキリしているのでコミュニティーの結束力は固いと考えられる
- 毎週の開発状況をブログで報告
- ロードマップの予定よりも早くアプリやプラットフォームのアップデートを行っている
- デンタコインはCoin Exchange(コインエクスチェンジ)で買うことができる
2018年5月8日追記
中国系(香港)の仮想通貨取引所Okexが同取引所にリストアップしてほしい通貨の投票をツイッターで呼びかけました。
Follow, RT & comment your answer below for a chance to win 600 ENJ. We will pick 5 winners at 18:00 May, 2018 (HKT, UTC+8). The top 5 tokens will also have a chance to be listed on OKEx.
TCs: https://t.co/BUmOzsAUlH pic.twitter.com/Ak53MAdOn3
— OKEx (@OKEx_) May 4, 2018
Okexは24時間の取引量が世界1位になることもある、大手の仮想通貨取引所です。 5月4日に始まったこの投票は5月7日までの3日間にわたって行われる予定です。
出来レースともうわさされるこの投票ですが(笑)まさかの1位のところにデンタコインの名前がw
🗳 Vote for #Dentacoin (DCN) to be listed on @OKEx_ exchange! Follow @OKEx_, retweet their tweet and comment with a good reason why DCN should be listed there! Thank you for your support! https://t.co/lzZ0q4s6zD
— Dentacoin (@dentacoin) May 7, 2018
We hear you, crypto-lovers!
And we are counting on you to help us find projects with high potential. Follow, RT & comment your answer below for a chance to win 12000 RFR. We will pick 1 winner at 18:00 May 11, 2018 (Hong Kong time).TCs: https://t.co/h840l1HwUc pic.twitter.com/RNAJAOZysL
— OKEx (@OKEx_) May 7, 2018
もし本当にOkexに本当に上場されるようなことになればデンタコインの知名度と取引量もグンと上がるのではないでしょうか。
デンタコインのこれからの躍進に期待です!
デンタコインに興味が湧いた方はデンタコインの他のブログ記事もどうぞ↓
おわりに

いかがだったでしょうか?Dentacoin(デンタコイン)の概要がこのブログで少しでも理解いただけたらうれしいです。
Dentacoin(デンタコイン)の開発状況や今後の見通しに関して、このブログ内でも紹介したからんころんさんが詳しく自身のブログに書いてくださっているので興味のある方はぜひ見てみてください!
自分も医療従事者のはしくれ、そしてアメリカの医療費や歯科医療費の高さに不満を持っているものとして(笑)
Dentacoin(デンタコイン)のプロジェクトは応援したくなります(・ω・)ノ
アメリカだけでなく世界中で今より安く、そして質の高い歯科医療が受けらるようデンタコインの将来に期待です!
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