こんにちは!ケーエーです。
時が経つのは早いもので、ケーエーがアメリカに来てから、既に10年以上が経ちます。
アスレチックトレーナーという仕事柄、今まで遠征などで、アメリカの各地を訪れました。
さらに、
今まで西海岸から中西部、南部に至るまで、東海岸以外のアメリカ国内の様々なところに住んできました。
それぞれの地域にいい所、悪い所があったのですが、その中でもケーエーのお気に入りは南部です。
夏は日本と同じか、さらに蒸し暑くなり、冬はまあまあ寒くなるので、南部を避ける方もいますが、
個人的にお気に入りの場所です。
なにより食文化が他のアメリカ地域に比べて、独特で、
この地域でしか食べれないものが数多くあるからです。
今日はそんなアメリカ南部、特にルイジアナ州に絞って、紹介していきたいと思います!
なぜならルイジアナには、アメリカ南部でも独特の、ケイジャン文化がある街だからです。
Louisiana (ルイジアナ州)

(Louisiana) ルイジアナ州はアメリカの一番南のメキシコ湾に面している州です。
州の国旗には、同州内で多くみることができる、ペリカンが記されています。

ルイジアナ州がアメリカ南部の他の地域と一線を画す理由の一つが、その成り立ちにあります。
元々フランス領であったのを,アメリカが買い取ったという歴史があるのです。
ここではその経緯などの説明は省きますが、その影響もあって、
ルイジアナの料理は、ヨーロッパやアフリカの影響を強く受けています。
ルイジアナの郷土料理、ケイジャンフード!
Louisianaルイジアナ州の料理はケイジャンフードとも呼ばれています。
Wikipediaによれば……
ケイジャンあるいはケージャン(英語: Cajun)とは、祖先が北米東部のアカディア地方に入植したフランス人の直系で、イギリス人によってアカディアから追放されたのち、最終的に主にアメリカ合衆国ルイジアナ州南部に永住した人々を指す[1]。
「アカディア人」を意味する英語「アケイディアン」(Acadians)から「ケイジャン」に転じた。音楽分野でケイジャンという用語は、白人がアコーディオンなどを演奏する音楽の一分野をさしてい
つまり、このフランス人の直系の人、アカディアン/ケージャンが
ルイジアナ州に移り住んできて、地元ルイジアナの産物を使って、作り上げた料理がケイジャンフードです。
今日はそのなかでも代表的な、ケイジャンフードを紹介していきます!
ガンボ

ケイジャンフードにしてケーエーが一番好きなのがこのガンボ!
日本でも比較的有名な、ケイジャンフードではないでしょうか?
多国籍なスープ料理で、フランスのブイヤベースや、ネイティブアメリカンの食文化、そして西アフリカの野菜などが加わった料理です。
上記の材料に加えて、最後にケイジャンの香辛料が効いた、ケイジャンスパイスで味付けをします。
写真のようにガンボに白いご飯をつけて食べるので、日本人にとってもなじみやすい料理です!
日本ではオクラを入れてとろみを出すイメージがあるかもしれません。
しかしながら、今ままでレストランやルイジアナの家庭で、少なく見積もって20回以上ガンボを食べてきた経験から言うと、
オクラが入っていたガンボはゼロですw
大体アメリカ人は肉料理に緑のものを入れる事を嫌がります(笑)
個人的にはオクラが大好きなので、オクラ入りガンボも好きですが、現在のルイジアナではオクラ入りのガンボはほぼ食べられていません。
もちろんオクラという野菜は、今でもたくさん食べられていて、揚げて食べることが多いです(フライドオクラ)。

あ、アメリカは場所問わずに、なんでも揚げたがります(笑)
でもオクラに関しては、ケーエーは生で食べるよりも揚げてあるほうが好きです!
クローフィッシュ

かなりインパクトのある見た目じゃないですか?(笑)
ルイジアナ南部ではこのクローフィッシュが、2月の中旬から4月の中旬ぐらいまでの間に、
たくさん食べられます。
ちなみに、上の写真はケーエーが仕事終わりに食べた、3パウンド弱(約1キロ)のクローフィッシュですw
クローフィッシュとはなんぞやと思われるかもですが、
アメリカではクロー(Crow) フィッシュ(Fish)= アメリカザリガニ (笑)
そうなんです。アメリカ南部ではザリガニを食べるのです!
「え、でも匂いがキツイのでは?」と思うかもしれません。
そこで登場するのがケイジャンスパイス!

チリペッパーや香辛料が効いた、ケイジャン料理に使われるスパイスです。
ザリガニをゆでるときに、このケイジャンスパイスと一緒に煮込むので、
ザリガニの泥臭さを感じさせない仕上がりになるのです!
食べ方も独特です。

- まずは頭と胴体を手で切り離します
- 頭の方に味噌が入っているのでそれを吸い取ります。
- そして胴体から尻尾の方の殻を剥いて
- かぶりつきます
- 1~4の繰り返し
少し辛くてしょっぱいケイジャンスパイスと、ビールがよく合います!
更にケーエーのお気に入りは、このクローフィッシュをゆでながら、炊かれるコーンとジャガイモ。

正直クローフィッシュよりも、こっちのほうが目当てで、クローフィッシュを食べるときもあるぐらいです(笑)
ケイジャンスパイスはオンラインで、日本でも簡単に手に入れることができます!
Blue Crab ブルークラブ(青カニ)

Blue Crab、直訳で青カニですね。
ルイジアナはこの青カニが簡単に取れます。
上の写真は実際にケーエーが取ったブルークラブです。
- ながーい紐と鳥肉を用意します。(鶏肉はドラムスティックでも、胸肉でも、手羽先でも可)
- 紐の先端にお肉をくくりつけます
- お肉を水の中に入れます
- しばらくしてから、ゆっくりと紐を手繰り寄せます
- するとブルークラブが食いついているので、それをタモですくいあげます
簡単でしょ?
シーズン時(6月から9月)の間は、クーラーボックスいっぱいにこのブルークラブが取れます!
ルイジアナでは家族でカニ取りに行くのが恒例行事です。

家族みんなで楽しめるし、お金も鶏肉代だけと、チープにできます。
取ったカニは、クローフィッシュの時と同じように、ケイジャンスパイスと一緒にゆでて食べます。
ブルークラブはゆでると、下のように真っ赤になるのも面白いです↓

ルイジアナではクローフィッシュやカニのほかに、カエル、エビ、オイスター、さらにはワニの肉もよく食べられます。
このようにルイジアナでは、アメリカの他の地域では食べられないような、食材を使った料理を食べることができます!
他のケイジャン料理
先に紹介した料理以外にもケイジャン料理として有名なのは
Jambalaya(ジャンバラヤ)

こちらはパエリヤに起源をもつと言われている、ジャンバラヤ。
玉ねぎやトマトなどの野菜と、お肉やエビなどの魚介を一緒に炊き込んだ、炊き込みご飯のような感じです。
Po-Boy(ポボーイ)サンドイッチ

フランスパンにローストビーフ、もしくは揚げエビ、や牡蠣などを挟んで食べます!
シーフードのポボーイも美味しいですが、個人的にはローストビーフのが好きです。
Beignets(ベニエ)

ドーナツのように生地を揚げて、上から砂糖をまぶして食べます。
朝食やおやつによく食べられます。
番外編
意外と知られていないのが、ルイジアナでは、美味しいベトナム料理が食べられるという事です。
なぜならベトナムはフランスの植民地であったため、ルイジアナにはベトナム系の移民がたくさん住んでいるからです。

フォーと生春巻き(Spring roll)
あとはフランスパンにパクチーと野菜やお肉を挟んだサンドイッチ、バインミーも美味しいです!

一度食べると病みつきになります!
最後にルイジアナの一般的な家庭料理も載せときます。
下記は仕事終わりに、選手やスタッフに振る舞われた、食事です。

緑が全くないwwww
彩りなどまったく気にしないルイジアナらしい食事です(笑)
みごとに黒、白、茶色しかないwww
ジャンバラヤに、ケイジャンソーセージ、BBQリブ、食パン、煮豆という献立です。
濃い味付けで、ビールが止まらないラインナップですw
このケイジャンソーセージにも、ケイジャンスパイスが使われていて、ピリッと辛くて、のん兵衛にはたまりません(笑)
最後に

いかがだったでしょうか?
アメリカ料理というとハンバーガー、サンドイッチ、ピザ、ステーキを思い浮かべる人も多いかもしれません。
ルイジアナではお米、魚介、オクラなど日本でもなじみ深い食材を使った料理が、数多くあります。
アメリカといっても、とても広いのでその場所や地域によって、食べられものや文化も全然違います。
今では日本でもケイジャンスパイスが手に入り、クックパッドでレシピも上がっているので、興味がある人はぜひトライしてみてください!
お急ぎでない方はブログランキングのクリックよろしくお願いします<(_ _)>
コメントを残す