Tether(テザー/USDT)が崩壊するとなぜ仮想通貨市場が「ヤバい」のか?

みなさんこんにちは!ケーエーです。今日は最近仮想通貨界隈で騒がれているTether(テザーUSDT)のニュースについて取りあげたいと思います。

いろんな方がこのニュースについて、ツイッターなどで発言しています。

このように多くの人がテザー社が疑惑をかけられている不正が事実ならば、コインチェックのNEMハッキング事件よりも市場に対する影響が大きいと考えています。

実際にコインチェック事件の後NEMの価格に影響はありましたが、ビットコインなどにはそれほど影響がありませんでした。

しかしこのテザーの疑惑が本格的に報道されてから、ビットコインの価格が大幅に下がり、それにつれられて他のアルトコインも価格を落としています(1/31/2018現在)。

もしこれが本当にテザーの疑惑を受けての下げ相場ならば、そしてもしこれが疑惑でなく事実だとしたら、さらなる下げが予想されます。

正直私もテザーという通貨については知っていましたが、現在の不正の疑惑や過去の疑惑について、よく理解していませんでした。

今回はテーザー社とは何か、またテザー社の不正の疑惑とは何か?、そしてもし本当に不正をしているなら、なぜ市場に影響があるのかを時系列順にできる限り、わかりやすくシンプルに説明していきたいと思います。

ウォール街ボス
今回はテザー社とその疑惑をわかりやすく説明するためにわし達が頻繁に登場するぞい。
ケーエー
テーザー社が危ないといわれている理由をテザー社が誕生したところまで遡って見ていきましょう!

Tether(USDT/テザーとは)

Tetherは2015年5月に取引が開始された通貨で、もともとはリアルコインという名前で2014年から発行されていたものが、2015年からTetherと名前を変えて取引されるようになりました。

  • 発行元:Tether Limited
  • 通貨名:USDT
  • 取引開始日:2015年

テザーは香港を基盤にする会社Tether Limitedから発行されています。

USDTの最大の特徴はアメリカドルを基軸にしたペッグ(固定する)通貨であることです。USDTは基本的に1USDT=1アメリカドルです。

ウォール街ボス
テザーUSDTはもともと上下の動きが激しい仮想通貨市場において、他の通貨やビットコインの影響を受けずに安定した価格を保てるようにとの事で生まれた通貨じゃ
ケーエー
でも仮想通貨市場はこの値動きの激しさが特徴だと思うのですが、テザー社はどのようにして、安定した価格を保てているのですか?
ウォール街ボス
テザー社はアメリカドルとUSDTを等価交換しておるのじゃつまり10アメリカドルをテザー社に渡せば、それを10USDTに変えてくれるのじゃ
ケーエー
ということはその替えられた分(発行された分)のUSDTの数だけ同等の数のアメリカドルがテザー社の金庫もしくはテザー社の銀行口座にあるわけですね!
ウォール街ボス
理屈でいえばその通りじゃ、発行されたUSDTと同じ数のアメリカドルをテザー社が持っているということで、安定した価格を保っているわけじゃ。
ケーエー
なるほど!

このUSDTをテザー社にもっていけば、同等の数のアメリカドルと交換してくれるわけです。また逆にアメリカドルをテザー社に持っていけば、同等数のUSDTと交換してくれます。

アメリカドルという世界の基軸通貨を裏付けにして、USDTというアメリカドル仮想通貨をテザー社が発行していると思っていただければ、わかりやすいかもしれません。

市場にでまわるUSDTの数とテザー社が持っているアメリカドルの数を同じにすることで、市場での価値を安定したものにしています。

もちろんそれでも多少価値は変動しますが、ほぼ10セント以内のわずかな値動きです。

ウォール街ボス
USDTは仮想通貨市場が下がった時、もしくわ下がりそうな時に自分の資産を逃がすために買われることが多いのじゃ
ケーエー
なるほど!たしかに上げ相場であろうと、下げ相場であろうと一定の価値を保っているわけですから、USDTに変えて持っておけば含み損も最小限で済みますもんね。

チャート

実際にチャートを見ても1ドルの価値からほとんど動いていません。緑の線がドルの値段です。2017年の4月頃までずっとほぼ真っすぐな横線でした。

ウォール街ボス
海外の取引所にはUSDTを使ってビットコインや仮想通貨の売買ができる取引所がたくさんあるので、アメリカドルを取引所に入金しなくても、USDTを持ってれば、仮想通貨のトレードができるのじゃ。
ケーエー
なるほど。あれ?でもちょっと待ってください。アメリカの政府が運営している組織がUSDTを発行してるならわかりますが、Tether Limitedって個人によって作られた会社ですよね?しかも会社自体も香港の会社でアメリカと関係ないですし、アメリカ政府がUSDTの権利を守っている(保障)してくれているわけでもない。
ウォール街ボス
そうなのじゃ、しかもテザーは発行数に制限がないため、アメリカドルが入金されてないのに、入金されたとしてウソをついてUSDTを発行することも可能になってしまうのじゃ。
ケーエー
なんかきな臭くなってきたぞ(;’∀’)

2017年4月22日

このチャートを見てください。

2017年の4月頃正確には4月21日、22日ごろを境に緑色のアメリカドルでの価値が1ドルから急激に落ちています。

さらにチャートの底辺にある灰色のギザギザはUSDTの取引量なのですが2017年の3月に入るまでほとんど取引が活発でなかったものが、この4月のアメリカドルでのUSDTの価格下落に伴い格段にUSDTが取引される量が増えています。

ウォール街ボス
2017年に4月に急激にUSDTの価格一ドルを割った理由はUSDTを扱っていたBitfinexという取引所の出金でのトラブルが理由だといわれておる。
ケーエー
なぜBitfinexで出金のトラブルがあったというだけで、こんなにも価格が落ちるのですか?USDTはBitfinex以外の取引所でも扱われていますよ。
ウォール街ボス
実はTether LimitedとBitfinexは関係会社。というより実はTether LimitedとBitfinexのCEOは同じなのじゃ!
ケーエー
え?!仮想通貨の取引所CEOと安定した通貨を発行しているはずである会社のトップが同じ人なのですか?
ウォール街ボス
そうじゃ。つまりBitfinexでアメリカドルの出金ができない→他の取引所に送って出金するためにビットコインに変えて他の取引所へ送金→アメリカドルに連動しているUSDTも危ないかも?と売り圧力がかかりUSDTがたくさん売られビットコインに変えられたという推測が成り立つのじゃ。
ケーエー
あれ?でも別にUSDTを売ってビットコインに変えなくても、USDTのまま他のUSDTを扱っている取引所に送ればいいのでないですか?
ウォール街ボス
おぬし鋭いのお。そうなのじゃわざわざUSDTをビットコインに変える必要があったかということじゃ、しかし実際にこの当時取引所Bitfinexのビットコイン価格は他の取引所よりも相当高くなっておったのだ、まああくまで私の推測にすぎん。
ケーエー
なるほど。実際に急激に下がったUSDTの価格を元の安定したものにするために取引量が急激に増えてますもんね。これはBitfinexや他のUSDTを扱う取引所がUSDTの価値を保つために大量にUSDTを買ったと思われても仕方がないかもしれませんね。あくまで想像ですが(;^ω^)

2017年11月19日

テザー社が保有していたUSDTのうち日本円で約35億円の価値にに当たるUSDTが不正アクセスにより盗られたということです。

ウォール街ボス
これを受けてテザー社は同社のUSDTを管理しているシステムOmni Coreをアップデートして盗まれたUSDTを凍結して使えなくすると発表したのじゃ
ケーエー
盗られた通貨だけ無効化にするってそんな簡単にできるものなのですか?(;´・ω・)
ウォール街ボス
それだけUSDTという仮想通貨市場で安定していると思われている通貨が実はTether Limited社によってコントロールされているという事を露呈する結果になってしまったのじゃ
ケーエー
ですよね。それにハッキング事件を境に取引量も4月の時のようにとても増えていますね( ̄▽ ̄;)

これらの事件を経て、テザー社は発行した数量と同じ数のアメリカドルを保有していないのではないかという、うわさが流れるようになりました。

2017年12月9日

追記
このセクションは2018年2月1日に追記したものです。

取引所BitfinexとTether Limitedが米商品先物取引委員会(CFTC)から召喚命令を受けます。

<strong>CFTCとは?</strong>
米国内の先物取引の認可権を有しており、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般を監督し、また市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求や、市場(マーケット)の取引監視の権限を持ちます
Ifinanceより出典
ウォール街ボス
これは12月9日の出来事じゃが実際に報道されたのは1月の終わりじゃ
ケーエー
これは大ニュースでないですか?でも12月9日に召喚命令があって、まだ営業を続けているということはお咎めがなかったということなのでしょうか?
ウォール街ボス
その可能性も高いが注目してほしいのはCFTCは”米国内の先物取引の認可を有しており”という点じゃ
ケーエー
あ!?そうかテザー社もBitfinexも香港の企業でアメリカ国内にある企業ではないですもんね。
ウォール街ボス
そうなのじゃ。だからCFTCが本当に召喚命令を出せたかどうかは疑問が残るところじゃ。
ケーエー
確かにそうですね。

この報道に対して、Tether limitedとBitfinexは

調査を行う司法及び規制当局からルーチン的に法的手続きを受けることがあるが、それに対してはコメントしない方針

と述べています。

また仮想通貨業界で著名なWhale Pandaさんはツイッターで以下のように述べています

”私は無知なバカですがCTFCがBitfinex(アメリカ国籍でない会社)とTether(アメリカ国籍でない)会社に何をするというのでしょう?そして実際にBitfinexはアメリカの顧客を受け付けていません。”とこの報道に疑問を呈しています。

参照記事:コインテレグラフ

2018年1月9日

そんな疑惑のさなかにありながらも今年に入って、ユーロと連動したトークンEURTを発表するなど、テザー社は何事もなかったかのように2018年に入っても運営されていました。

ところが1月の終わりに入り急にテザーの不正が事実である可能性が高いようなニュースが報じられました。

さらにこの↑記事の匿名の分析レポートによれば

レポートによると、ビットコインの急激な価格上昇のうち大半の場合において、USDTが発行されビットフィネックスのウォレットに着金してから2時間以内に起こっていると分析している。

さらに同記事にはこんな記述も

昨年9月から1月までの5カ月でテザーの発行量は10倍に増えたそこで銀行との関係が打ち切られたビットフィネックスによる流動性の確保や、ビットコイン価格の市場操作が疑われてきたわけだ。

つまりTether Limited社には5か月前の10倍の数量のアメリカドルがあるはずということになります

 今回発表されたレポートは、新規テザー発行前後のビットコイン価格のボラティリティを分析し昨年3月29日から今年1月4日までのビットコイン価格の上昇のうち48.7%は、91回にわたる新規テザー発行直後の二時間以内に起こっていると結論づけている。

これらのことから推測できるのはテザー社は手元にアメリカドルがないのに、USDTを発行(つまりこの時点でこのUSDTはアメリカドルの裏付けがないのでここではわかりやすく偽札という言葉を使います。)、

そしてそれをBitfinexに送金、BitfinexがそのUSDT(偽札)を使ってビットコインを購入してビットコインの価格操作をしていたというシナリオが成り立ちます。

ウォール街ボス
これがテザー社が不正疑惑を持たれている理由じゃ。
ケーエー
たしかにもしこの疑惑がほんとならば偽札のUSDTでビットコインが大量に買われたことによって値段が上がったことになるので、適正なビットコインの価格ではないですもんね。
ウォール街ボス
そこでTether Limitedも自分の疑惑を晴らすために、本当にUSDTと同数のアメリカドルを保有しているかどうかをアメリカのフリードマンLLPという組織に現在の自分の会社のアメリカドル保有量とUSDTの数をチェックしてもらう(監査)ことを依頼したのじゃ
ケーエー
でもどうもそれがうまくいかなかったみたいですね(;´Д`)

無実を晴らすために依頼した監査も、打ち切りで、疑惑をいっそう強める結果となってしまいました。

もしこの疑惑が事実でアメリカドルで裏打ちされていないUSDT(偽札)でビットコインが買われていたとしたら、群集心理として、(偽札)でたくさん買われたビットコイン→危ない(ビットコインの適正価格でない)→売りが売りを呼んで大暴落ということになることが予想されます。

基軸通貨であるビットコインの下落は他のアルトコインの下落も招きます。

これがTether(テザー)が崩壊すると仮想通貨市場が「ヤバい」と言われている理由です。

まとめ
テザー(USDT)はアメリカドルと等価対等のペッグ通貨

Tether Limitedは香港を本拠地にする会社でアメリカ政府との関りはない

Tether LimitedのCEOと仮想通貨取引所BitfinexのCEOは同じ

ここ半年でものすごい数のUSDTが発行されている

新規のUSDTが発行されてからBitfinexにそれらが着金してからビットコインの価格が上昇することが多々ある

Tether Limitedの潔白を示すため第三者機関に調査(監査)を依頼したが、その契約打ち切り

CFTC米商品先物取引委員会からBitfinexとTether Limitedに召喚命令が出ていた可能性あり

これらのニュースを受けて不正疑惑が疑惑ではなく事実ではないかという予想がたち、1月31日現在仮想通貨市場下降トレンド

参照記事・サイト:テザー公式サイトオンザブロックチェーンBloombergビットコインおじさんの仮想通貨情報局コインテレグラフコインテレグラフ

2018年2月6日追記

現在ツイッターなどでアメリカ時間2月6日火曜日(日本時間2月7日0時)にアメリカ上院の仮想通貨公聴会でテザーについて言及がされるのではないかと言われています。

ただCFTCは米国内の先物取引の認可を有していて、Tether LimitedとBitfinexは香港の企業なので、本当にテザー社のことが議題に上がるかはまだわかりません。

 

2018年2月7日

結論から言うとアメリカ上院仮想通貨公聴会では、テザー社の疑惑については一切話されませんでした。どうやらFUDだったようです。(Fear Uncertainty and Doubt 恐怖、不安、疑念の略)(;´・ω・)

しかし議題に上がらなかったからといって、テザーの問題が解決したわけではありません。これからもことあるごとにこの問題は市場を揺さぶると思います。

これからもテザー疑惑問題については注意が必要です。

おわりに

いかがだったでしょうか?このテザー崩壊の危険性を時系列を整理して解説してみました。

自分でも予想以上に長い記事になってしまいました。ただこれを読んでいただいた方は、なぜテザーの疑惑のニュースがこんなに市場に影響を与えているのか少しは理解していただけたと思います。

間違いのないように解説したつもりですが、また数日後に見直して、間違いや訂正箇所があった場合は追記として、加えたり直したりしていく予定です。この長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>おつかれさまでした!

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ABOUTこの記事をかいた人

海外在住(アメリカ在住)アスレチックトレーナーとしてスポーツチームで働いています。仮想通貨が好きで、将来性もあると思っています。スポーツ、リハビリ、トレーニング、映画、語学、テクノロジー、投資などに興味があります。このブログを通じて皆さんにスポーツトレーナーをもっと身近に感じてもらえたら、嬉しいです!