みなさんこんには、ケーエーです。ここ数日仮想通貨界隈では規制やハッキングテザー疑惑などのネガティブなニュースが渦巻いております。そして仮想通貨市場の価格も下がっています(/ω\)
しかしそんな世界の規制の波とは逆に国を挙げて仮想通貨に取り組もうとしているところがあります。このブログの読者さんならお分かりかもしれませんが、そう「ベネズエラ」です(笑)
(ベネズエラ政府が新設した仮想通貨監督室の代表)
『最高裁と協議した結果、これまでにマイニング行為で逮捕された人は無罪になる』なんか色々とすげーな笑
/「ペトロ」発行前夜のベネズエラ 仮想通貨マイニング許容 逮捕者も無罪放免 https://t.co/tBhrej9SfH
— ニシノカズ (@nishinokazu) February 1, 2018
仮想通貨関連で捕まった人も無罪放免になる国ベネズエラ(笑)
このブログでは何度もベネズエラの仮想通貨Petro(ペトロ)のニュースを取り上げてきましたが、今月2月に本格的にPetroのICOが始まるというニュースが入ってきたので、今日はそれを記念して、今までのベネズエラ関連の記事をここでまとめて、プラスわかりやすく解説していきます。
なぜPetro(ペトロ)を発行するのか
ベネズエラが国独自の仮想通貨を発行したい背景には現在同国の深刻な経済難が主な理由です。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]ベネズエラの経済は今崩壊の道を辿っておる。[/[/speech_bubble]s[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]も統計などではサウジアラビアよりも石油の埋蔵量が多いという報告もあります。石油がたくさんと採れるところは経済も潤うイメージがあるのですがなぜですか?[/sp[/speech_bubble]e[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]意味でも悪い意味でもベネズエラには石油しかないのじゃ。ベネズエラの輸出の9割が石油に頼っておる。[/spee[/speech_bubble]c[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]には原油の価格が落ちましたもんね。でも原油の価格も最近は少しづつ上がってきてると思うのですが、なぜ相変わらず経済が良くならないのでしょうか?[/speech[/speech_bubble]_[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]エラの経済が良くならないもう一つの大きな理由として、アメリカからの経済制裁がある。[/speech_b[/speech_bubble]u[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]に嫌われたとなると、経済を立て直すのは厳しいかもしれないですね。[/speech_bub[/speech_bubble]カがベネズエラに経済制裁をくわえた理由としては同国の社会主義的な独裁体制を崩壊させるねらいがあります。具体的な制裁内容は米国の金融機関に対し、ベネズエラ国債とベネズエラ国営石油会社の社債の新規取引を禁止するとのことです。
国債と社債の具体的な説明はここでは省きますが、簡単に言うと、ベネズエラにお金を貸さないということです。
すでに経済が悪いベネズエラは経済を立て直すための事業をはじめるにしてもお金がいります。
ところがその資金を借り入れることができないわけです。
それに加えアメリカはベネズエラのマドゥロ大統領を含めた政府官僚約30人のアメリカ国内にあった彼らの資産の凍結を発表しています。
アメリカの経済制裁がベネズエラに与える経済影響が大きい理由の一つとして、石油の決済通貨はアメリカドルということが大きいです。
つまりベネズエラは自国の石油を輸出して売るとアメリカドルが手に入ります。石油輸出国であるベネズエラの外貨のほとんどはアメリカドルということになるのです。
アメリカが何故強いか一端は、ドルが基軸通貨で基軸通貨の理由は軍事力や石油決済通貨だから。
なぜ石油決済通貨かはこれまた軍事力や様々な密約の歴史があります。
ベネズエラのトークンはこういった背景を引っくりかえすかもしれず失敗するかも知れませんが、半世紀後の世界は変わるかもしれません。— Junya Hirano 平野淳也 (@junya_1991) February 1, 2018
原油の価格割れ、アメリカからの経済制裁、それに加えてベネズエラ政府の失政もあり、ベネズエラではハイパーインフレに苦しんでいます。
[speech_bubb[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]、つまり国内の物価の価値が高騰しておる。物価の価値が上がっている=ベネズエラの通貨の価値が下がっている。[/speech_bubbl[/speech_bubble]e[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]のお金ボリバルがホントにただの紙切れになってきているのですね。具体的にどれくらい物価が上がっているのですか?[/speech_bubble][/speech_bubble]t[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]der-bottom: 2px solid #be3144;">例えばコーラが一缶5ドル(約500円)、ジーンズが700ドル(約7万円)ランニングシューズ1100ドル(約11万円)などじゃ。[/speech_bubble] [[/speech_bubble]p[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]では考えられない値段です。[/speech_bubble] [sp[/speech_bubble]=[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1" icon=”bigboss.jpg” name=”ウォール街ボス”]民は困窮しておる[/speech_bubble] [spee[/speech_bubble][speech_bubble type=”drop” subtype=”R1" icon=”ka.jpg” name=”ケーエー”]この経済難を乗り越える術はあるのかな?[/speech_bubble][/speech_bubble]_box intitle blue_box">
ベネズエラの仮想通貨Petro(ペトロ)とは?
2017年12月ベネズエラのマドゥロ大統領からの発表で、ベネズエラは50億バレルの石油を裏付けにして、国独自の仮想通貨Petroを発行すると発表しました。
この発表後ペトロのマイナー(採掘者)を募集したところ、同国内で80万人以上がマイナー事業者になると手を挙げたそうです。さらに政府はこんな発表もしています。
Natural or legal persons registered in the Registry will be able to acquire other types of cryptocurrencies for free use and demand in Venezuela, as long as they are authorized.” 訳:ベネズエラ国籍、もしくわベネズエラ居住許可者でペトロの登録をしている人はベネズエラ国内で他の仮想通貨を得ることができ、その使用を許可されます。
Petroの登録をしていれば、合法的にペトロ以外の仮想通貨も取引できます!
そして今年2月に入り
ベネズエラは石油裏付けICOを2月20日開始。
国家発のICO最速はエストニアではなく、ベネズエラということに。
規模は6000億円。
なお、石油決済通貨は米ドルという絶対的な暗黙的了解を覆すことでもあり、その点は議論されていないですがあとから重要な論点になる筈です。— Junya Hirano 平野淳也 (@junya_1991) February 1, 2018
当初の予定通り、本格的にPetroを発行すためのICOを今月末に開始します。
ベネズエラがICOのホワイトペーパーを発表 https://t.co/P6QEbYdU9R
— ⛩️ COIN JINJA (@coinjinja) February 1, 2018
ICOのホワイトペーパーも発表。
ベネズエラ政府が行うICO『ペトロ』のWhitepaperとPresaleについて発表
ホワイトペーパーにベネズエラ大統領がサインをして発表をしたが公開はされていない。(写真)
プリセールは2月20日から開催される予定です。↓ベネズエラと仮想通貨についてhttps://t.co/i6CJomfFZe https://t.co/3YHfcFJtHH pic.twitter.com/dif1EharBq
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) January 31, 2018
ベネズエラの仮想通貨発行アドバイザリーチームVIBEによれば、PetroのICOでは38.4万ペトロ、価値としては$2.30000000 (日本円大体25億円ほど)になります
VIBE recommended Venezuela sell 38.4 million petros with a face value of around $2.3 billion in private placements starting on Feb. 15 at a discount of up to 60 percent… Another 44 million petros with a face value of $2.7 billion should be offered to the public a month later.
訳:「VIBEは2月15日から38.4万のペトロ(価値としては日本円で約25億円)のペトロを最大で60%割引で機関投資家に販売することを勧めており、残りの44万ペトロ(日本円で約30億円)はICOから一か月後に国民に提供すべきです、」と述べています。
そして残りのペトロ(17.6万ペトロ)はVIBEと政府が管理するようです。また国民は税金もペトロで支払うことができます。
しかしベネズエラ国内ではこれに反対する人たちもいます。
この大統領の計画に対して、野党議会は「憲法違反だ」として計画中止を求めています
ベネズエラ・政府主導の仮想通貨《petro》に野党議会が違法を宣言 https://t.co/yNWxu6dOSR pic.twitter.com/znrap7FNUf
— 仮想通貨まとめnewsの中の人 (@news37482860) January 11, 2018
経済制裁をしているアメリカはもちろんこの仮想通貨Petro(ペトロ)に反対です。
ベネズエラ仮想通貨ペトロは制裁違反の恐れ、米が投資家に警告 https://t.co/RXM90t8yTr pic.twitter.com/juMbQdb5H5
— Reuters Jp Tech (@ReutersJpTech) January 17, 2018
VIBEはベネズエラ政府にペトロのPre-minedを(事前採掘)を勧めていて、そしてICOはイーサリアムネットワークを使うよう助言しています
アドレスやトランザクションを確認するためのシステムEtherscan上には2018年1月13日にPetroがすでにアップされています。しかしそのアドレスがベネズエラ政府によって管理されているアドレスかは確認が取れていません。
またソフトウエア開発の共有ウェブサイトGitHubにもペトロのページがあります。
ベネズエラの例のGitHubはこちらですhttps://t.co/26ZwFcL9gV
— しずく (@sizuku_bitcoin) February 1, 2018
石油はこれまでアメリカがその中心で動いてきました。しかしもしこのペトロのICOがうまくいけば、ベネズエラはアメリカドルを通さずに石油の売買ができるようになります。
もちろんアメリカがそのような状況をほっとく可能性があるとは思えませんが(;’∀’)、今後の展開に注目です。
ベネズエラはハイパーインフレ国家でもあり、アメリカから経済制裁されてる国家でもあります。
そして同国の主要外貨獲得手段である石油は、米ドル決済が国債市場で暗黙の了解です。
暗号通貨がベネズエラに提示したものは、既存の市場を一切通さずベネズエラが石油を売れるかもしれないという可能性。— Junya Hirano 平野淳也 (@junya_1991) February 1, 2018
2月22日追記
2月20日に予定通りベネズエラ政府はPetro(ペトロ)のプリセール(ICO)を開始しました。
仮想通貨業界だけではなく、世界的なニュースになっています。
ベネズエラ “世界初”国家が発行する仮想通貨 豊富な原油担保に #nhk_newshttps://t.co/ib9uchvDTt pic.twitter.com/KpIkF8R6cu
— NHKニュース (@nhk_news) February 21, 2018
Get to know petro, the first digital currency to be issued by a country https://t.co/VmXbpU8U0x
— The New York Times (@nytimes) February 21, 2018
最大60%のディスカウントで現時点で735,000,000ドル調達(日本円で約750億円)したそうです。コインチェックから盗まれたNEM(ネム)の値段を軽く超えとる(゚Д゚;)
またPetro(ペトロ)にはNEM(ネム)のブロックチェーン技術も使われているそうです。
『ベネズエラの #ペトロ に関して、NEM財団は関与はしていません。しかしながら、ベネズエラ政府は #NEM のブロックチェーン技術を使用している。』とのことです。
確定ですね。これは歴史的にもすばらしいことだと思います。 https://t.co/nP3tyZm8xj
— トレスト(D+) (@TrendStream) February 21, 2018
仮想通貨界隈でも多くの人がこのベネズエラの試みに注目しています。
このICO、ほんと面白くて早く結末を見たい。
ベネズエラ版ビットコイン「ペトロ」は新手の仮想通貨詐欺|ニューズウィーク日本版 https://t.co/AUQXI9XTaL
— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) February 22, 2018
ベネズエラが今回のICOを起爆剤に、アメリカの経済制裁を吹き飛ばすほどの経済力を手にしてしまう……というストーリーもありえるのかな。すごい話だ。
— ikehaya | Blockchain (@IHayato) February 22, 2018
個人的にはアメリカがどう動くか次第で、このベネズエラのICOの成功が左右されるような気がします。
ベネズエラに対して経済制裁を行っているアメリカがこれからどのように動くか注目です!
おわりに

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